Microsoftで障害!株価への影響は?

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本日MicrosoftのOffice365サービスで障害が発生しました。

厳密に言うとOffice365ではなく、Azure ADという認証サービスです。

この障害はどれほど影響があったのでしょうか?株価への影響はあるのでしょうか?


ユーザーへの影響度はかなり大きい

今回は「認証サービス」に影響があった、つまりOffice365にログインできない状態となりました。(ちなみに既にログイン済みのユーザーや過去の資格情報をキャッシュしていたアプリなどは継続利用可能でした)
Office365が使えないと業務にならない、というユーザーは多くいると思います。

しかし実は今回の障害の影響はOffice365だけにとどまりません。

Microsoft製品をがっつり利活用している会社では、SSOという機能で他のクラウドサービスのログインにもAzure ADが使われていると思われます。

もちろんAzureにもログインできません。

つまり会社によってはIaaS基盤含め、全てのクラウドサービスに対するログインが全滅だった可能性すらあるわけです。

Twitter上では「今日は業務にならないな」という声が多く聞かれました。

会社の上層部では「だからクラウドサービスなんて~」という会話がされているかもしれません。


株価への影響は限定的

さて、多大な影響を与えた本日のMicrosoftの障害ですが、株価への影響はどう考えれば良いでしょうか?
私としては今回の件で株価は一時的に下げるかもしれませんが、影響は限定的と考えます。

Office365は一度導入をすると、他のサービスへの乗り換えは非常にハードルが高く、コストもかかります。

なのでこの障害でOffice365の利用をやめるという顧客は少ないと考えられます。


油断は禁物

今回の件、私としては株価への影響は一時的なものになると予想します。

しかしながら、言わばイエローカードが出た状態になりました。

次同様の障害が発生した場合、即時の顧客離れにはつながらないかもしれませんが、これからOffice365を導入しようとしている会社は二の足を踏む可能性が出てきます。

導入が遅れるとその分成長率にも影響が出てきますので、中期的に株価は伸び悩むかもしれません。


ちなみに・・

今回はMicrosoftの認証サービスの障害でしたが、認証サービスに特化した会社の一つがOktaです。

Oktaを導入している会社はほとんどすべてのサービスをOkta認証に依存していると思いますので、同様の障害がOktaで発生するとそれこそOktaユーザーが全く業務ができない状況に陥ることになってしまいます。

Oktaの連安があったとしても限定的だとは思いますが、認証サービスの運用リスクを目の当たりにして肝を冷やした人も少なくはないのではないでしょうか。

Oktaは認証に特化した会社なのでもうちょっとまともな運用をしていると信じたいところではありますが・・